『プトレマイオス王国と東地中海世界』


凡例
序章
第一部 前期プトレマイオス朝ギリシア世界
第一章 プトレマイオス朝研究の視座
第二章 初期プトレマイオス朝ギリシア本土の諸都市
補論一 エーゲ海域におけるプトレマイオス朝権力の浸透「諸島民のコイノン」と外国人判事

第二部 ディオニュシズムの形成
第三章 プトレマイオス二世のプトレマイエイア祭典行列
第四章 ヘレニズム君主とディオニュソスのテクニタイによる祭典文化
第五章 プトレマイオス朝におけるディオニュソス崇拝の変容
補論二 プトレマイオス二世による祭典行列の年代について

第三部 後期プトレマイオス朝ギリシア世界
第六章 プトレマイオス四世による「四〇の船」の建造
第七章 プトレマイオス四世による「タラメゴス号」
終章

初出一覧/あとがき/プトレマイオス朝系図/ギリシア語史料
参考文献/略号一覧/事項索引/人名索引

※目次は関西学院大学出版会のHPより転載。

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扱う時代は「プトレマイオス二世フィラデルフォス(紀元前258- 247/6年)からプトレマイオス四世フィロパトル(紀元前222/1- 204年)の治世にいたる、紀元前三世紀の約100年間」(16頁)。「プトレマイオス朝を事例として、ヘレニズム諸王国における王権の特質を、政治文化の視点から問い直す」とのこと(14頁)。序章・第一章・第六章・第七章が書き下ろしであり、他は著者の既発表論文をもとに書き直され、まとめられたのが本書ということになるらしい。専門家による書評も期待されるところ。