2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

教会史

書籍メモ。From Nicaea to Chalcedon: A Guide to the Literature and Its Background作者: Frances Margaret Young,Paul Parvis,Andrew Teal出版社/メーカー: SCM Press発売日: 2009/12/18メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る著者の…

「一冊でわかる」シリーズ

岩波書店から出ている、「一冊でわかる」シリーズ。ローマ史関係でも何冊か出ていますが、今年初めに出ていたこの本を最近になってようやく読みました。ローマ帝国 (〈1冊でわかる〉シリーズ)作者: クリストファー・ケリー,藤井崇出版社/メーカー: 岩波書店…

コンスタンティウス2世の性格

今日午前中に読んだ論文:Nutt,D. C."Silvanus and the emperor Constantius II" Antichthon 1973 VII pp.80-89. 前回とりあげたシルヴァヌスの反乱について、その原因を検討した論文です。かなり古い論文で、すでにその部分部分に反論が加えられていたりも…

「アジール論」

4世紀の歴史家アンミアヌス=マルケリヌスに次のような一節があります。「混乱した状況にはよくあることだが、兵士たちは門番兵を斬り倒したことで一層興奮した。彼らは宮廷に押し入って、シルヴァヌスを小部屋から引きずり出した。彼は恐怖からそこに避難し…

ヨウィアヌス帝の即位

昨日読んだ論文:Noel Lenski,"The Election of Jovian and the Role of the Late Imperial Guards",Klio 82, pp.492-515. ヨウィアヌスという、ユリアヌス以降テオドシウスまでのマイナーな(失礼)皇帝たちのなかでも一際マイナーな皇帝の即位についての論…