プロコピオス 秘史
和田廣(訳)『プロコピオス 秘史』(西洋古典叢書)京都大学学術出版会, 2015.
内容目次
第一章
執筆の動機(1−10)
ベリサリオスの妻アントニナ(11−14)
アントニナと養子テオドシオス(15−23)
コンスタンティノスの殺害(24−30)
養子テオドシオスと実子ポティオス(31−42)
第二章
ポティオスとベリサリオス(1−14)
ベリサリオスのペルシア領への反撃(15−25)
ホスローのコルキス地方への侵入と撤退(26−37)
第三章
妻アントニナに対するベリサリオスの仕打ち(1−5)
元老院議員テオドシオスの監禁と死亡(6−11)
テオドラとアントニナ(12−20)
ポティオスの監禁と逃亡(21−29)
ペルシア戦線のベリサリオス(30−31)
第四章
ペストの流行(1−5)
ブゼスの幽閉(6−12)
ベリサリオスの一時的解任(13−17)
ベリサリオス夫妻の和解(17−31)
ベリサリオスの財産没収(32−38)
ベリサリオスの二度目のイタリア遠征(39−45)
第五章
ベリサリオスの不名誉なイタリア撤退(1−7)
テオドラとゲルマノスの確執(8−17)
ベリサリオスの娘ヨアンニナとテオドラの甥アナスタシオスの結婚(18−27)
セルギオスの悪政(28−33)
ペガシオス殺害事件(34−38)
第六章
ユスティノス一世帝の出自と夢のお告げ(1−9)
皇帝としてのユスティノス一世(10−17)
ユスティニアノス一世帝の性格(18−28)
第七章
青組と緑組(1−7)
フン・スタイル(8−21)
青組のライヴァル緑組(22−29)
首都の混乱(30−42)
第八章
愚かな驢馬ユスティノスと辣腕の甥ユスティニアノス(1−11)
第二のドミティアヌスたるユスティニアノス(12−21)
ユスティニアノスの奴隷根性(22−33)
第九章
三人姉妹(1−10)
無言劇の踊り子(11−26)
遍歴の売春婦テオドラ(27−34)
首都総督テオドトスの不運(35−46)
ユスティニアノスの叔母エウペミア(47−53)
第十章
女帝テオドラ(1−14)
テオドラとユスティニアノスの共謀(15−23)
第十一章
改革の権化ユスティニアノス(1−2)
蛮族の跳梁(2−13)
異端諸派への迫害と強制改宗(14−33)
同性愛者への新たな罰(34−36)
占星術師への迫害(37−41)
第十二章
元老院議員ゼノン(1−4)
元老院議員ヨアンネスおよびその他の事件(5−11)
人間の皮をかぶった悪魔ユスティニアノス(12−23)
悪魔の大王ユスティニアノス(24−32)
第十三章
偽善者ユスティニアノス(1−3)
彼の誤った信仰心(4−11)
変節漢ユスティニアノス(12−33)
第十四章
宮廷法務長官(1−6)
元老院の衰退(7−10)
請願取り次ぎ官(11−15)
悪徳官吏レオン(16−23)
第十五章
妃テオドラの性格(1−18)
悪逆非道の女帝テオドラ(19−39)
第十六章
東ゴート女王アマラスンタの運命(1−5)
文書官プリスコス(6−10)
粛清の犠牲者たち(11−17)
緑組団員バシアノスの運命(18−22)
緑組団員ディオゲネスの運命(23−28)
第十七章
属州長官カリニコスの処刑(1−4)
メタノイア修道院(5−6)
仲人テオドラ(7−15)
テオドラの息子ヨアンネス(16−23)
テオドラの横暴(24−37)
カッパドキアのヨアンネス(38−45)
第十八章
ウァンダル戦役(1−12)
東ゴート戦役(13−21)
ペルシア戦役(22−24)
ユスティニアノスの失政(25−35)
悪魔の化身ユスティニアノス(36−45)
第十九章
浪費家ユスティニアノス(1−10)
臣民の搾取家ユスティニアノス(11−12)
蛮族への贈り物(13−17)
第二十章
営業税(1−4)
独占販売権(5−6)
市民取り締まり官と監察官の新設(7−12)
宮廷法務長官(13−23)
第二十一章
空気税(1−8)
官職売買(9−19)
賃貸される官職(20−25)
フン族の跳梁(26−29)
第二十二章
両替商人ペトロス・バルシュメス(1−13)
シュノーネー制度の導入(14−32)
国家財政局長の交替(33−40)
第二十三章
免税措置(1−10)
シュノーネー制度(11−14)
エピボレー制度(15−16)
ディアグラペー制度(17−24)
第二十四章
兵士に対するユスティニアノスの搾取(1−6)
会計検査官の横暴(7−11)
国境警備兵の凋落(12−14)
宮廷護衛兵(15−23)
宮廷儀仗兵と皇帝護衛兵(24−29)
年功序列制度の破壊(30−33)
第二十五章
税関の設置(1−10)
少額硬貨の切り下げ(11−12)
絹産業の国営化(13−26)
第二十六章
弁護士(1−4)
医師と教師(5−11)
執政官(12−15)
臣民への虐待(16−22)
首都の水道施設の崩壊(23−25)
パンの無料配布(26−30)
テルモピュライの監視塔(31−34)
アレクサンドリア市長ヘパイストスの悪行(35−39)
小麦の無料配布の停止(40−44)
第二十七章
アレクサンドリア市における異端派信徒の処刑(1−25)
サマリア派信徒パウスティノス(26−33)
第二十八章
エメサ市の文書偽造犯プリスコス(1−15)
ユダヤ教徒に対する迫害(16−19)
第二十九章
ユスティニアノスの二枚舌(1−11)
エウダイモンおよびその他の人々の遺産相続(12−25)
請願取り次ぎ官マルタネスの悪行(26−38)
第三十章
駅逓制度の衰退(1−11)
情報網の崩壊(12−20)
跪拝礼の励行(21−34)
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自分用メモ。補註と解説も充実しており(特にユスティニアノス、テオドラ、ベリサリオスなどの人物伝的記述は辞書項目を思わせる簡明さ)、門外漢にもありがたい。