帝国の滅亡とアッティラ
今日届いた本を一冊。 The End of Empire: Attila the Hun and the Fall of Rome
著者のクリストファー=ケリーは2004年に『後期ローマ帝国の支配』を出版しており、後期ローマ帝国官僚制研究の気鋭という印象があります。
Ruling the Later Roman Empire (Revealing Antiquity)
- 作者: Christopher Kelly
- 出版社/メーカー: Belknap Press of Harvard University Press
- 発売日: 2004/11/29
- メディア: ハードカバー
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で、今回届いた著作は官僚制研究ではまったくなく、410年にローマを陥落させたフン族の王アッティラについての本です。ちょっと拍子抜けしたのは、本文に註がなく、また各章の見出しも"How the West Was Won"とか、"Mission Impossible"などとかなりキャッチーなことです(笑)両方有名な映画のタイトルなのですよね。僕にとっては前者はむしろLed Zeppelinのアルバムのタイトルですが。思い出の一枚です。それから、序章の扉にコンスタンティン=カヴァフィの詩の一節が引用されていたり。
ぱっと手にとってめくってみたり、裏表紙を眺めてみたりした印象では、やはり一般向けの教養書、という性格なのかもしれません。が、クリストファー=ケリーのことですから、間違いなく一次史料と豊富な研究に裏付けられた著作でしょう。時間のある時に読み進めたいと思います。