前回の続き

前回読んだ『マニ教』の、戸田聡さんによる書評(『オリエント』53(2), 142-148頁, 2010年)を読みました。門外漢にとっては、知らない分野の話をそのまま受容するのではなく、それに対する別の見方や考え方、また上手な読み方などを参考にできるので、やはり書評も重要だと思いました。


ところで評者の戸田聡さんも触れられていましたが、この本を読んで、マニ教研究者であり古代末期研究者でもあるS. N. C. Lieuという方が、漢字表記で「劉南強」と名前を書くということを知りました。僕にとってはマニ教研究者というよりも、「背教者」ユリアヌスの著作だったり、ササン朝ペルシアの史料を翻訳して史料集にまとめたりしてくれている、古代末期の帝国東部の研究者としての印象が強いですが。

The Roman Eastern Frontier and the Persian Wars AD 363-628

The Roman Eastern Frontier and the Persian Wars AD 363-628