『カエサル『ガリア戦記』:歴史を刻む剣とペン』

カエサル『ガリア戦記』―歴史を刻む剣とペン (書物誕生―あたらしい古典入門)

カエサル『ガリア戦記』―歴史を刻む剣とペン (書物誕生―あたらしい古典入門)



高橋宏幸(2009)「カエサルガリア戦記』 : 歴史を刻む剣とペン』岩波書店.


目次

プロローグ ‐賽の目のゆくえガリア遠征の帰結/ポンペイウスの狼狽/刷り込まれたイメージ/剣とペン

第一部 書物の旅路:ガリアへの道、ガリアからの道

第一章 文人カエサル
ガリア戦記』という書物/武と文/弁論と文脈/弁論によるパフォーマンス/カエサルの弁論/『ガリア戦記』に対するキケローの評言/『ガリア戦記』をめぐる逆説/言葉による「装い」と事柄による「装い」/「覚え書き」という戦略
第二章 属州統治とガリ属州とは?/権力への階梯としての属州/属州の利権/現地支援の確保/ガリアという選択/属州ガリアの獲得/属州を越えて
第三章 戦争と境界
神授の武勇/文民統制/宣戦布告と戦争の正義/境界の不可侵/ローマの境界と世界支配/母市境界線と世界の一致/矛盾にならない矛盾/境界、信義、脅威
第四章 鬨の声が走る
ガリア戦記』における「噂」/ウェルギリウスアエネーイス』における「噂」/オウィディウス『変身物語』における「噂」/モンテーニュカエサルに寄せた愛着/戦術書としてのカエサルの著作/小林秀雄と『ガリア戦記

第二部 作品世界を読む:戦争を描く

第一章 戦争の大義
防衛という大義ガリアの勢力図とゲルマーニア人の脅威/ヘルウェーティイー族の移住/緒戦の意義づけ/「全ガリア」をめぐる策動/ドゥムノリクスの場合/セークアニー族の場合/「全ガリア」と「党派」/「全ガリア」の虚と実/「正義」の戦争/アリオウィストゥスの主張/カエサルとアリオウィストゥスの対比
第二章 全ガリアの自由
自由の擁護と封殺/共和政の基盤としての自由の理念/アウクトリータースが指導する「自由」/大衆策動と自由/名目としての自由と不正な手段/名目のみの自由/策略の具とされた「自由」/自由の旗印に従う総決起/ハエドゥイー族の離反/最高指揮官ウェルキンゲトリクス/全ガリア連合軍/アレシア籠城戦/全ガリアの結束とウェルキンゲトリクス
第三章 武勇の真価
武勇の成功と限界/ガリア人の武勇/ローマ人の「女々しさ」と文化的抑制/ガリア人の「蛮勇」と脅威/潔い武勇/武勇に生死を賭ける/武勇と運命の変転/武運つたなく/耐え抜く武勇/規律の綻び/蛮勇の忍耐/
第四章 劇的叙述
「劇的」とは?/局面の激変/働きかける言動/観る者と観られる者/神速の運命/気まぐれな運命/危機を好機に転じる弁舌/謀略の演出/

エピローグ ローマ人の技術
理想的な終戦/平和のための戦争/「平和の祭壇」/「平和」の本義/『ガリア戦記』における「平和」/講和から平和へ 

参考文献
ローマ・ガリア関連略年表


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自分用メモ。高橋氏による『ガリア戦記』を含むカエサル著作集の翻訳も出始めた。

カエサル戦記集 ガリア戦記

カエサル戦記集 ガリア戦記

カエサル戦記集 内乱記

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