『文学にあらわれたゲルマン大侵入』
ピエール・クルセル, 尚樹啓太郎(訳)『文学にあらわれたゲルマン大侵入』(東海大学出版会, 1974)
- 作者: 尚樹啓太郎
- 出版社/メーカー: 東海大学出版会
- 発売日: 1974
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目次
日本語版への序文
第三版への序文
はじめに
序説
一 紀元375年までのローマ人とゲルマン人
最初の接触/アウグストゥス時代のローマの攻撃/盛期ローマ帝国下における不幸の前兆/
ローマの平和/三世紀の侵入
二 ローマ帝国内のゴート族
ダニューブ渡河/テミスティウスの賞賛演説にみられるハドリアノポリスの敗北/
聖アンブロシウスとキリスト教的愛国心の誕生/ギリシアにおけるアラリック/
コンスタンティノープルにおけるガイナスと、「スキュタイ人」に対するシュネシウスの小論文
第一部 侵入
第一章 永遠の都の陥落
一 神経戦
アラリックと410年の大恐慌、党派間の不一致/
ポッレンティアの勝利によってかもしだされた世論の一致/ラダガイススの侵入/
スティリコの責任に関する論争
二 ローマ略奪
最初の二回の包囲/簒奪者アッタルスとゴート族との警戒心の強い和解/市の占領と略奪/
アラリック自称の寛大/物質的損害と捕虜の境遇
三 亡命者たち
シチリア/東方/アフリカへの避難民、彼らの態度、彼らが受けた歓迎
四 ローマ陥落に関する論争
異教徒とキリスト教徒との非難/キリスト教的慰め/世界の終わりだろうか
第二章 ガッリア大襲撃と417年の希望
一 ヴァンダル族の襲撃
無防備のライン国境/ヴァンダル遊牧民の分裂/ラインからアキテーヌへ/
東方における聖ヒエロニュムスの仰天/妻にあてたプロスペルの詩/
ベズィエールのパウリヌス/イスパニアにおける恐怖の数年
二 西ゴート族の襲撃
プロヴァンスとアキテーヌへの西ゴート族の到来/蛮族の王とローマ皇女との結婚
ペッラのパウリヌスあるいは占領者たちと親しい一大臣の災難/
摂理の神についての詩、力あるいましめ/
オーシュのオリエンティウスと平和についての福音書的理想/責任者を求める亡命者たち
三 417年の希望
417年における帝国の成功/ルティリウス=ナマティアヌスとローマの永遠性/
オロシウスと司祭エウトロピウスのキリスト教的楽観論/世界の終末ではない
第三章 北アフリカ上陸
一 海峡通過
一スパイ事件/ガイセリックの計画/遊牧の群の上陸と道程/最初の悪行
二 アフリカ住民の態度
聖職者の懸念/聖アウグスティヌスの回答/市民の恐慌/ヴァンダル族の進軍
ヒッポ包囲/一時的平和と迫害の開始/
アフリカ最初の抵抗者クォドウルトデウス、ローマ人の無気力を告発す
三 カルタゴ占領とその後
市の略奪、不正商人と略奪者たち/占領軍に対するクォドウルトデウスの威嚇
亡命者と捕虜/迫害王に対する説教/海外の呪詛
第二部 占領
第四章 西ゴートの覇権
一 西ゴート王の威光
西ゴート族のアキテーヌへの定着/占領者に対するカトリック信者の忠誠
蛮族の知慧のローマ人擁護者/サルウィアヌスは裏切者か/コッモディアヌスとゴート族
帝国の解体と頽廃/フン族に対抗して連合したローマ人とゲルマン人/
皇帝アウィトゥスとゴート族との真心ある相互理解
二 ローマ愛国心の奮起
リヨンの陰謀とブルゴンド族への呼びかけ/マヨリアヌスの寛大と帝国のたちなおり
放棄政策/裏切者、アルウァンドゥスとセルナトゥス/オーヴェルニュ砦の英雄、
シドニウス=アポッリナリウスとエクディキウス/帝国の妥協
第五章 ヴァンダルの暴政
一 ガイセリック治下の迫害
ヴァンダル艦隊の脅威とローマ市住民の無頓着/ガイセリックのローマ略奪、分捕品と捕虜
マヨリアヌスの上陸準備の失敗/ガイセリックの迫害、彼は反キリストか/
バシリスクスの災害とその結末
二 フネリック治下の迫害
収容所/484年の会議/ウィタのウィクトル、帝国のローマ人に訴う
三 間歇的迫害
ヴァンダル族のためのローマ人の手紙/グンダムンドとドラコンティウス/
トラサムンドとルスペのフルゲンティウス/ヒルデリックの鎮圧政策とゲルマンの反動
第六章 テオドリックの支配
一 西皇帝消滅後
オドアケルとローマ人/ノリクム住民の移住
二 東ゴート王テオドリックの人気
二人の蛮族君主の間/日和見主義的手腕家、リベリウスと土地の分割/捕虜の本国送還
テオドリックの賞賛者たち/侵入史についての公式見解
三 反対者たち
テオドリックとアルルのカエサリウス/テオドリックとボエティウス/
アリウス派に対するローマ人の反対の覚醒
第三部 解放
第七章 ビザンス帝国による再征服
一 ヴァンダル国家の無力
アフリカ遠征の支持者と反対者/アフリカ住民の歓迎/解放軍、首都に入る/
自由への復帰と経済的復興
二 東ゴート国家の抵抗力
帝国の成功とナポリ人の躊躇/ローマ人の失望/ミラノ人の無謀/大飢饉/
トティラの反ギリシア宣伝/546年におけるローマ再占領とトティラの計画/
最後の野戦/解放の喜びと悲しみ
第八章 蛮族の平和的同化
一 とらわれ以後
エウリックとサクソン族に対する大西洋岸の防衛/シドニウスの加担と復権
二 ガッリア=ローマ住民とフランク族
セーヌとロワールとの間のガッリア=ローマ人に対するフランク族の奉仕
クロヴィスのカトリック洗礼へのトゥールの聖職者の影響/クロヴィスの反アリウス十字軍
三 帝国に対する蛮族の主張
トゥールの儀式の意味/アウグストゥス「クロヴィス」、シャルルマーニュを予告す
結び
混乱からローマ世論の鎮静へ/協力あるいは迫害/不成功の解放とローマの増大せる威光
セヴィリアのレアンデルの希望とグリゴリウス大教皇の悔み
訳者あとがき
図版(ローマ人と蛮族)
註
索引
地図
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自分用メモ。原著初版は1948年刊行、第三版1964年からの翻訳。