ガレリウスと東部属州

引き続きBill Leadbetterの論文を読みました。

"Galerius and the Revolt of the Thebaid in 293/4", Antichthon 34, 2000, 82-94.

"Galerius and the Eastern Frontier", in Freeman, Ph.(eds.), Limes XVIII: proceedings of the XVIIIth International Congress of Roman Frontier Studies, held in Amman, Jordan (September 2000) vol.I, 2002, 85-89.


後者は(収録書名が長い…)前者の発行年と同じ2000年に報告された内容をもとにしているようで、そのせいか、記述内容に多々共通点がありました。前者は反乱が発生したコプトス市に主に関心が絞られており、その破壊と再建に関して(後者と比べると)深く狭く記述されています。後者は他の都市にも触れられており、ディオクレティアヌスの改革や行政再建と絡めて考察されています。


それから、この論文二本は加筆修正を経て、この書籍の一部になっているようです。

Galerius and the Will of Diocletian (Roman Imperial Biographies)

Galerius and the Will of Diocletian (Roman Imperial Biographies)

今気付いたんですが、なぜかamazonでは作者名がWilliam Lewis Leadbetterとなっています。この本にはBill Leadbetterとしか書いてないんですが…本名がWilliamでBillはペンネームなのか。論文を調べる側としては、余り使い分けて欲しくないな(笑)