サッルスティウスの年譜

合阪学、鷲田睦朗『カティリーナの陰謀』大阪大学出版会、2008年、332頁から、歴史家サッルスティウスの年譜をまとめてみた。

 

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カティリーナの陰謀大阪大学出版会のサイト) 
 
ガイウス=サッルスティウス=クリスプス:前1世紀の政治家、歴史家。『カティリーナの陰謀』『ユグルタ戦記』が現存、未完の『歴史』が断片的に遺る。
86年 イタリア中部の都市アミテルヌムの生まれ。生涯の前半についてはほとんど手がかりなし、おそらく政界での栄達を志して都市ローマで活動(前55年以前にローマへ?)
63年頃(23歳ごろ) いわゆる「カティリーナの陰謀」事件
55年頃(31歳ごろ) クアエストル職就任、元老院議員になる
52年(34歳) 護民官就任。おそらくカエサル派として政治活動
50年(36歳) ケンソルにより不道徳を理由に元老院から除籍(おそらくポンペイウス派による政治的報復)
49年(37歳) カエサル派とポンペイウス派の内乱勃発、カエサルによるローマ市掌握
48年(38歳) クアエストル職就任
47年(39歳) アフリカで反カエサル派との戦争に従軍
46年(40歳) プラエトル職就任、アフリカ=ノウァ属州総督就任
44年(42歳) カエサル暗殺(315日)、サッルスティウスの政界引退。以後著述活動
35年 死去