海外大河ドラマ?
授業の一環として、BBCで制作された古代ローマのドラマを見ました。BBCで制作されたローマのドラマというと、こちらの連続ドラマもありましたが、今回見たのは違うドラマです。(リンク先はそれぞれBBCワールドワイドジャパン、wikipedia)
第一話の「ネロ」を今回は見ました。帝政初期については余り詳しくないのですが、当時の習俗、生活様式などが詳細に描かれていて参考になりました。拷問のシーンとか、リアルすぎて驚きました…ああいう拷問方法もあったのか、と。後期ローマ帝国では一般に刑罰・拷問がどんどん残酷・厳格になっていくという傾向が指摘されています(R.MacMullen,"Judicial Savagery in the Roman Empire", Chiron 16, pp.147-166, 1986)。自分の研究のなかでは、拷問を担当していた役人も登場してきます。なので、再現・創作とはいえ、そのような現場をイメージしやすくなったのは自分にとってプラスでした。
また、前々から悩んでいたことも一つ解決しそうです。それは、英語での固有名詞の発音。例えば「コンスタンティヌス」をラテン語に忠実に発音するとなると、「コーンスタンティーヌス」(「ティー」にアクセント、たぶん)となります。しかし、英語では通例、固有名詞は英語独自の読み方をします。つまり"Constantin"となります。これを何と発音するかは、実は結構な問題だと思うのです。(今調べたら、コンスタンティヌスはメジャーな皇帝なので辞書に載っていました。とはいえ、全員が載っているわけではないのです)そこで、海外のドラマを見て発音を聞くことで、かなりの問題は解決できるのでは、ということに気付きました。それも収穫の一つということで。