書籍メモ

青木健『マニ教』講談社選書メチエ

週末に時間が出来たので、前から読んでみたかった本を購入し一気読み。マニ教 (講談社選書メチエ)作者: 青木健出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/11メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 28回この商品を含むブログ (13件) を見る第一…

2011年度歴史学研究会大会

更新が滞りましたが、先週末土日に2011年度歴史学研究会大会に参加してきました。今回主に参加したのは合同部会で、古代末期から近世に至るまでのさまざまな時代・地域における研究報告がおこなわれました。この模様は今年中に活字になるとのことなので、そ…

『法律から見る暮らし ヘルモゲニアヌス法典の世界』

明日明後日と開催される日本西洋史学会に参加してきますが、仙台から東京までの移動時間を利用して、この本を読もうと思っています。Lives behind the Laws: The World of the Codex Hermogenianus作者: Serena Connolly出版社/メーカー: Indiana University…

『ローマ帝国の政策 ユリアヌスからテオドシウス』

今月中旬から来月上旬にかけて、西洋古代史に関連する全国規模の学会が三つ開催されます。第61回日本西洋史学会2011年度歴史学研究会大会日本西洋古典学会第62回大会 どの学会にも興味深い発表、報告があり、全ての学会に参加しようと思っています。とはいえ…

立法者コンスタンティヌス

今日読んだ論文。 Jill Harries, "Constantine the lawgiver", in Scott McGill(eds.), From the Tetrarchs to the Theodosians, Cambridge, 2010.From the Tetrarchs to the Theodosians: Later Roman History and Culture, 284?450 CE (Yale Classical Stu…

古代末期の簒奪者

地震前に研究室に届いてから図書館に登録に出されて、地震後いつの間にか戻ってきていた本。必読文献のようです。Joachim Szidat, Usurpator tanti nominis, Kaiser und Usurpator in der Spätantike (337-476 n.Chr.)(Historia Einzelschriften Heft 210), …

帝国と蛮族

この週末時間を見て読もうかと考えているもの。Empires and Barbarians: Migration, Development and the Birth of Europe作者: Peter Heather出版社/メーカー: Pan Books発売日: 2010/03/19メディア: ペーパーバック クリック: 5回この商品を含むブログ (1…

『ローマの最後の異教徒』

復興活動に時間を費やしたりしてあまり更新できていませんが(というほどに大した活動もできていないのが悔しいところですが)、今日は書籍メモ。The Last Pagans of Rome作者: Alan Cameron出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2010/12/21メ…

『古代のキリスト教徒と軍隊』

古代のキリスト教徒と軍隊作者: J.ヘルジランド,J.P.バーンズ,R.J.デイリー,小阪康治出版社/メーカー: 教文館発売日: 1988/01メディア: 単行本 クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る図書館が利用できないこともあって、積読の論文や書籍を読んだ…

ヒュパティア

今度、古代末期のアレクサンドリアを舞台とし、ヒュパティアなる女性学者をテーマとする映画『アレクサンドリア』が公開されます。映画「アレクサンドリア」公式サイト とても面白そうなので、観に行きたいと思っています。また、ヒュパティアの死を伝える史…

Romans, Barbarians, and the Transformation of the Roman World

楽しみにしていた本がようやく届きました。Romans, Barbarians, and the Transformation of the Roman World: Cultural Interaction and the Creation of Identity in Late Antiquity作者: Danuta Shanzer,Ralph W. Mathisen出版社/メーカー: Routledge発売…

リウィウスの話

ようやく東北にも春が来るか、と思っていたら、今日は雪が降りました(涙)まだまだ寒いです。大学へ向かう途中の道では、咲きかけていた梅の花に雪が積もり、それを写真に撮っている方がいらっしゃいました。さて、最近は研究室の友人らとリウィウス『ロー…

ポンペイ展&『「私たちの世界」がキリスト教になったとき』

仙台市博物館で開催中の「ポンペイ展」を観覧してきました。前回(といっても数年前のことですが…)仙台市博物館で開催された「ポンペイの輝き」に比べると、生活用品や屋敷の壁画など、人々の生活に密着した展示物が多かったと思います。医療用品やガラス製…

『タルムードの中のイエス』

死者65人に=邦人は十数人不明、負傷者も−損壊建物に100人か・NZ地震日本からの留学生も多数被災されているとのことで、安否が心配です。いまだに連絡がとれない方が多いとのことですが、無事を祈っています。 さて、こんな本を読みました。タルムー…

プロパガンダ・黄金冠

下記の書籍を読みました、といっても、長いので第六章だけ。貸してくれた友人に感謝です。Imperial Ideology and Provincial Loyalty in the Roman Empire (Classics and Contemporary Thought, 6)作者: Clifford Ando出版社/メーカー: Univ of California P…

国内所蔵なしの書籍

西洋古代史の研究などをしていると、専門的になればなるほど、日本国内の図書館にはどこにも所蔵が無い研究書、というのが出てくるわけでして。The Theodosian Code. A StudyRoms auswärtige Beziehungen unter der Constantinischen Dynastie (306-363). (A…

エウセビオス文庫化

エウセビオス「教会史」 (上) (講談社学術文庫)作者: 秦剛平出版社/メーカー: 講談社発売日: 2010/11/11メディア: 文庫 クリック: 6回この商品を含むブログ (6件) を見るエウセビオス「教会史」 (下) (講談社学術文庫)作者: 秦剛平出版社/メーカー: 講談社発…

東北地方大荒れ+α

今日(12月22日)の大雨は本当にすごかった。大学のキャンパスもあちこちが浸水し、講義棟一階で職員の方々が水を掃き出していたり、生協職員の方々が購買前の水たまりをどうにかしようと働いていたり。帰りのバスも土砂崩れがあって迂回運行していたのには…

ビザンツ

新たに出版されたビザンツ帝国の概説書を読了。ビザンツ 驚くべき中世帝国作者: ジュディスヘリン,井上浩一,足立広明,中谷功治,根津由喜夫,高田良太出版社/メーカー: 白水社発売日: 2010/10/28メディア: 単行本 クリック: 7回この商品を含むブログ (5件) を…

ゾナラスの年代記

書籍メモ。The History of Zonaras: From Alexander Severus to the Death of Theodosius the Great (Routledge Classical Translations)作者: Thomas Banchich,Eugene Lane出版社/メーカー: Routledge発売日: 2009/02/17メディア: ハードカバー クリック: 1…

アンミアヌス=マルケリヌスと元ネタ

このところ研究会での発表、論文執筆で忙しかったです。とりあえず一段落ついた感があるので、この本を読んでいます。Ammianus Marcellinus: The Allusive Historian (Cambridge Classical Studies)作者: Gavin Kelly出版社/メーカー: Cambridge University …

教会史

書籍メモ。From Nicaea to Chalcedon: A Guide to the Literature and Its Background作者: Frances Margaret Young,Paul Parvis,Andrew Teal出版社/メーカー: SCM Press発売日: 2009/12/18メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (2件) を見る著者の…

「一冊でわかる」シリーズ

岩波書店から出ている、「一冊でわかる」シリーズ。ローマ史関係でも何冊か出ていますが、今年初めに出ていたこの本を最近になってようやく読みました。ローマ帝国 (〈1冊でわかる〉シリーズ)作者: クリストファー・ケリー,藤井崇出版社/メーカー: 岩波書店…

「アジール論」

4世紀の歴史家アンミアヌス=マルケリヌスに次のような一節があります。「混乱した状況にはよくあることだが、兵士たちは門番兵を斬り倒したことで一層興奮した。彼らは宮廷に押し入って、シルヴァヌスを小部屋から引きずり出した。彼は恐怖からそこに避難し…

コンスタンティウス2世の伝記

Constantius II. und seine Zeit: Die Anfaenge des Staatskirchentums作者: Pedro Barceló出版社/メーカー: Klett Cotta Verlag発売日: 2004/03メディア: ハードカバーこの商品を含むブログ (1件) を見る僕が今研究対象としている4世紀のローマ帝国では、コ…

帝国の滅亡とアッティラ

今日届いた本を一冊。The End of Empire: Attila the Hun and the Fall of Rome作者: Christopher Kelly出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc発売日: 2010/06/14メディア: ペーパーバック クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見るクリストファー=…

今日購入した本

今日購入した本を2冊紹介。 弓削達著『ローマ帝国論』吉川弘文館ローマ帝国論 (歴史文化セレクション)作者: 弓削達出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2010/02/01メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (2件) を見る2006年に逝去されたローマ…